アウシュヴィッツ収容所
アウシュヴィッツ収容所の中に入ります。
ガイドさんは
大きい声を出さなくても全員に
説明するために
小さいイヤホン🎧を全員に配り
マイクから説明します。
写真撮影も一部は除いて可能ですが
観光地ではなく遺族の方もいらっしゃるので
記念撮影みたいに撮るのは控えるようにと
注意を受けました。
たしかにそうです。
収容者の遺品などの写真を何枚か撮影しましが
ブログでは控えさせて頂きます。
収容所の入り口は
「働けば自由になる」と
ドイツ語で書かれた標語が掲げられています。
一度入ったら
外に出るのは煙突の煙として
と言われるほどおぞましい収容所です。
標語のアルファベッドの
Bが上下逆さまになっているというのは
有名な話で
なにも抵抗できないなかでの
小さい抵抗だとか。
高校の時に学びました。
その印象的な入り口が
目の前にある。
なんとも言えない気持ちです。
門をくぐると
高圧電線のフェンス。
もちろん外には逃げる事は困難。
逃げようものなら射殺されます。
当時、こんな状況下からか
絶望感に落ちた囚人が高圧電線に
飛び込み自殺したっていうのも
多いみたい。
70年以上前、人間の背くらいだった
木も今ではこんなに成長しました。
それぞれの収容練に展示物があったり
当時の拷問スペースがあったり。
大多数はユダヤ人の方。
その他に
ロマ人。
ソ連の捕虜。
同性愛者。
精神障害者。
身体障害者。
人種で分けられるのは衝撃的ですし
障害者や同性愛者の人種以外の理由の方も
送り込まれるなんて
ひどすぎる...
ヒトラー率いる政権は
ドイツ人(アーリア人)こそ
世界で一番優秀であると
決めつけ、
主にユダヤ人を収容所しました。
ドイツ人の定義は
ドイツ語を話せて金髪青い目
としました。
ユダヤ人をヒトラーが嫌った説は
色々聞きますが
中谷さんがおっしゃっていた話だと
戦前はユダヤ人も社会に馴染んでいた
そうです。
ですが
ヒトラーが入りたい学校に
優秀なユダヤ人が多く
落ちてしまったとか...
自分達の国なのによそから来た
ユダヤ人を嫌ったと
私の解釈が混じっていたら
すみません。
そんな話でした。
ちょうど平昌オリンピックが行われている
時だったので
世界一優秀なのがドイツ人と
決めつけるヒトラーの気持ちが理解できません。
優秀な他人種もいるのに。
ヒトラーが悪者になりがちですが
ヒトラーを選んだ国民もいます
幹部もいます。
当時、戦乱で正常な判断ができない
国民の心に入り込んだ
ヒトラーのスピーチ力。
独裁政権が悪いイメージが勝ちますが
シンガポール、中国など
国民の声を聞かずに政策を進めて
経済発展した国もあります。
しかし、結果的に
民族浄化として
絶滅収容所としてこのような
悲惨な歴史に。
いまではヨーロッパ中から
修学旅行生がくるみたいです。
多民族多文化共存。
中谷さんも次の日やその次の日も
日本からの修学旅行生をガイドするみたいです。
人は知らない間に
人間に順番をつけるらしいです。
その順番が崩されると
自分で把握できない苛立ちになり
行き過ぎるとこのようなことが起きる。
そうしないために
いまのヨーロッパ教育は
自分の苛立ちを理解して
理性を働かせる教育らしいです。
(私の解釈。)
ガス缶
ガス缶で100人以上を
犠牲にしました。
その後は焼却されます。
そのような作業も囚人がやります。
ドイツ兵に精神的ショックを与えないために。
虐殺の事実を外部に漏らさないために
定期的に焼却を担当した囚人も
犠牲にしました。
収容所の所長は
焼却所のむこうにある
家で家族と普通に生活していたみたいです。
アウシュヴィッツをみた後は
3キロ離れた所にあるビルケナウ収容所を
見に行きます。
実はこちらのほうが
面積が広い収容所。
この門から
列車に乗ってヨーロッパ各地からユダヤ人が
集められました。
選別の場所。
列車から降りたら
ドイツ人医師により
ガス室送りか
労働者にするか
選別されます。
老人、子供
子供の母親はガス室に送られたらしいです。
労働者になれても
劣悪な環境で
重労働。
午前中掘った穴を
午後埋める、という
意味不明な労働も。
証拠隠滅のために爆破されたガス室。
イスラエルの国旗を
背負った集団も沢山いました。
きっとユダヤ人の子孫なんでしょう。
今年は暖冬でマイナス3度くらいでしたが
風が吹き付け寒い!!
普段はマイナス20度は超える地。
夏は30度以上になる。
収容してもすぐに死なれては困るということで
ストーブは設置されていましたが
それでも寒い収容所。
一段に何人も押し込められ
寝ました。
前情報として知っている情報も
現地に出向くと衝撃的です。
ましてやこんな寒い時期にくると。
中谷さんは
日本人の観点から
現代の情勢に絡めた解説をしてくれたので
とても勉強になりました!
夕方四時。
クラクフにもどります。
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